「ザキはん」と一般社団法人ファブデザインアソシエーション(FDA)
絵本「ザキはん」は、絵本作家U-suke(ゆうすけ)による「オオサンショウウオ」を主人公にした湯原温泉が舞台の「純愛物語」で、2017年2月14日に(株)扶桑社より出版されました。
この絵本「ザキはん」と湯原温泉のコラボを企画したのは、拓殖大学工学部デザイン学科(東京)との産学連携共同研究プロジェクトで地域活性化支援、ものづくり教育支援等をおこなっている一般社団法人ファブデザインアソシエーション(略称・FDA)という組織で、このサイトの管理・運営もおこなっています。
「ザキはん」誕生の最初のきっかけは、2015年、FDAの非常勤プロデューサーも務めているU-sukeが、湯原で開催されたFDA協力事業のデジタルレーザーカッター加工機を使った「子供まちづくり・ものづくりプロジェクト(体験教室)」のために2度にわたって湯原温泉を訪れたことでした。
真庭・湯原のまちの人々や子供たちの素晴らしい人柄に魅了され、また天然記念物のオオサンショウウオが住む美しい自然や河川敷にある天然温泉「砂湯」にも心をつかまれたU-sukeは「ザキはん」の物語を創りました。
そして、湯原温泉には夫婦や恋人たちが訪れたくなるような「純愛のまち」
スポットや事柄がたくさんあるのでそれを生かし、
「ザキはん」の物語と連携して「まちづくり」を行うことができるのではな
いかと考えました。
FDA内で話し合いを重ね、湯原の観光を盛り上げていくには女性や若者(子
供含む)が集まるようなまちづくりをする必要があると考えました。
(「純愛のまち」スポット事例)
①はんざき(はんぶんにさいても死なない=離れさせようとしても別れない)
②砂湯(混浴=夫婦や恋人、家族と入浴できる・長寿の湯・子宝の湯)
③寄り添い橋(カップル写真スポット=SNS発信)
④佐波良神社の大杉(千年杉=パワースポット)
⑤佐波良神社の縁結びの木(杉とモミの木が根元でくっついている夫婦樹)
⑥薬師堂(失ったものがかえってくる伝説=復縁)
⑦与謝野晶子の碑(与謝野鉄幹との間の子供は12人=子宝の象徴に)
⑧ホタル・カジカガエル(夏の風物詩=デートスポット)
⑨体験(マス釣り・そば打ち・独楽づくり・陶芸等)
⑩真賀温泉…混浴で深さ1m以上(深い愛情)
⑪下湯原温泉…ペットの温泉(ペットへの愛情)
⑫男女トライアスロン(カップルで参加・応援)
etc…
以上のような湯原温泉の素晴らしい「純愛のまち」アイテムを使い、絵本「ザキはん」がきっかけになり盛り上げることで湯原温泉の観光を盛り上げられるのではないかという企画をFDAとして2015年12月にはじめてプレゼンさせていただきました。
地元の皆さんに反響をいただいたことで、2016年2月の湯原温泉旅館組合主催の地元大学生たちによる外国人観光客誘致研究の発表会においても、特別にFDAが参加し、再度「ザキはんと純愛のまち構想」のご提言の場をいただき、終了後も湯原温泉の関係者のみなさんと意見交換を行いました。
また、そのとき発表された純愛のまち構想の提案マップがこちらです。
その後、「ザキはん」の絵本企画が出版社に採用されたことで、8月の「はんざきまつり」のステージでは、U-sukeが絵本のPRをしました。本部テントブースでは、「ザキはん」のあらすじイメージイラスト展示などを行いました。
そして、2月14日の発売に向けて、2月12日(日)には、
「バレンタイデー」にあわせて絵本「ザキはん」出版プ
レス発表会をマスコミ・関係者等を招待して湯原温泉・
菊之湯で行いました。
あわせて砂湯での「キャンドルファンタジー」(11日・12日)や
レーザーカッター加工機により製作した「ザキはん」グッズの配布・作者U-sukeによる湯原小学校と湯原こども園での「読み聞かせ会」
(13日)も行われ、子供たちからは自分のまちのよく知っている場所やはんざきが登場すると、目をきらきらさせて喜んでくれました。
2017年も「はんざき祭り」にも参加。絵本のほかTシャツを製作して販売し、同期間に湯原温泉ミュージアムで「ザキはん出版記念U-suke展」を開催。はんざき大明神からは、シンガーソングライターの半崎美子さん、日本オオサンショウウオの会会長の桑原一司さんといっしょにU-sukeが感謝状を授与しました。
レーザーカッター加工機でものづくりをする湯原の子供たち
倉敷芸術科学大学・川崎医療福祉短期大学の学生たちも参加。
クリスマスのオーナメント&キーホルダーを作りました。
FDAプロデューサー・U-sukeによる
「ザキはん」と純愛のまち構想の提言(2016年)
湯原町旅館組合主催の大学生による発表会に
FDAも参加して企画をご提案
「はんざき祭りの前夜祭で絵本「ザキはん」のPR。
子供まちづくり・ものづくりプロジェクト(2015)
「はんざき祭りの前夜祭ブースで絵本企画を展示。
出版プレス発表会。TV・新聞の取材を受けました。
湯原小学校と湯原こども園に絵本を寄贈。
湯原こども園での読み聞かせ。
湯原小学校1・2年生で読み聞かせ
山陽新聞 2月15日号 掲載記事
産経新聞 2月14日号 掲載記事
はんざき大明神より感謝状の授与
ザキはん出版記念U-suke展@温泉ミュージアム
2017年10月、日本オオサンショウウオの会鳥取県南部町大会に参加。絵本やグッズの販売のほか、「絵本ザキはん」についての発表も行いました。
絵本、Tシャツ、ステッカー等を販売
約300名が参加した南部町大会で「ザキはん」の説明
2018年1月、岡山放送「VOICE愛」のロケで湯原温泉を訪れた芸人・小島よしおさんが「ザキはん」の絵本とTシャツ姿でSNS等で紹介。
2018年1月~2月、岡山駅から湯原温泉までの直通バスに絵本「ザキはん」に登場する「ゆばらん」の名前を使った湯けむり号「ゆばらん」が登場。冬季限定で運行された。
2018年12月、絵本「ザキはん」にも登場する砂湯の後ろに広がる「湯原ダム」の看板デザイン・イラストをFDAのプロデユーサーで著者のU-suke氏が手がけました。
湯原ダム管理事務所の壁とダム下の堤防の2か所に設置されています。描きおろしのザキはんのイラストもあるのでぜひご覧ください。
2019年10月、第16回日本オオサンショウウオの会全国大会が湯原温泉のある真庭市で開かれます。
ザキはんとゆばらんは、真庭大会の公式キャラクターとなり、ポスターやチラシなどに使われています。
2022年、湯原温泉で行われたイベント「リアル謎解きゲーム」にて、ザキはんがイメージキャラクターとして使用され、たくさんの参加者がありました。